鹿児島で手作り!!三つ折り財布一本勝負の店|みつおり屋さん 
【みつおり屋さん 使用材料】
*過去、製作に用いたことのある材料です。
*現在は使用されていないものも含まれます。



ボンド類
コバ処理剤
金具およびファスナー

↓使用している革↓


ピアノレザー
 ピアノレザーは、栃木レザーという日本のタンナー(革の製造会社)さんが
 製造している革の中のひとつの銘柄?です。
 タンニン鞣しという、植物由来の溶液を使用した製法でつくられています。
 栃木レザーでは、ブラジル産のミモザの上質なタンニン樹液を使用している 
 そうです。
 この鞣しの作業により、「皮」が「革」になります。ちなみに鞣し作業は、 
 皮を腐らないようにするために行われるそう。 
 なるほどね!!
 鞣しは、皮をあらって、脂をあたえて、伸ばして、乾燥して・・・。
 さらに、革の厚みを調整したり、色付けしたり、また伸ばしたり、何日も乾 
 燥させたり・・・。
 これは大変。革を大切にしなくてはいけないですね。

牛ヌメ 化粧ヌメ
 
革の生産が盛んな兵庫県の革製造会社の牛ヌメ革です。
 化粧ヌメは、染料染めに比べやや濃い目の染色を施されたものです。
 牛ヌメは、その皮の血管跡や生きていた時の傷跡等が少し目立ちがち。
 生き物の皮から革へとなる過程を考えると、それらの血管跡などは本革の証
 とも言えます。
 しかし、そんな特徴も感じ方はそれぞれ。
 すでに見慣れてしまい、何とも思わなくなりましたが、やはりやや生々しい
 と感じる方もいらっしゃいます。
 そんな方におススメ。
 血管跡や傷跡等が目立ちにくいように染色やや濃いめの化粧ヌメ。
 経年変化による色の変化はやや遅い、もしくは少な目です。

 
ブライドルレザー
 吟面に浮かぶ白いロウが特徴的な牛革です。
 イギリスが起源の革で、主に馬具に使用されてきた歴史があります。
 天候のすぐれない日が多いイギリス。
 革にロウをしっかり染み込ませることにより、雨などの水分に対する
 撥水効果を持つ革になる。ということですね。
 吟面も通常のヌメ革より硬いです。
 この「ブルーム」と呼ばれる白いロウは、使用と共に革に馴染んでいき、
 そして、何とも言えない美しい光沢を放つようになります。

 
イタリアンバッファロー
 その名の通り、イタリアで鞣されたタンニン鞣しの革です。
 バッファローと言っても、水牛の皮を使用しているそうです。 
 サバンナとかにいるイメージのバッファローとは違うかもしれません。(詳 
 細かな情報にはたどり着けませんでした。)
 私個人の感想では、ピアノレザーよりも革の香りが強いです。悪い意味では
 ございませんので、安心してお買い物なさってください。
 試作で作った小銭入れを一年ほど使用しており、自分で言うのもなんですが
 良い艶が出ております。


スタート2
 
革らしからぬ名前のスタート2。
 この革は、クロム鞣しの革になります。
 クロム鞣しとは、塩基性硫酸クロムなどの化学薬品で鞣されたもので、タン
 ニン鞣しよりも短時間に安く、大量に生産できる製法です。
 現在、世界の流通量のおよそ8割がクロム鞣しの革になっています。
 色の変化が少なく、傷もタンニン鞣しの革よりつきにくい性質をもちます。


アイリスゴート(山羊革)
 吟面は、艶がありやわらかな光沢をもちます。
 山羊革特有のシボをならしているため、スベスベした手触りが楽しめます。
 山羊革は、牛革に比べると薄手の革になりますが、革自体の強度が高いため
 安心してお使いいただけます。

 L字ファスナー式長財布に使用しており、大人の雰囲気が漂う製品になりま
 す。
 革の名前もカッコいいですね!!


山羊革(兵庫県の革屋さんのもの)
 山羊革をちょこちょこ購入している、兵庫にある革屋さんの山羊革。
 ポーチやブックカバー、小銭入れ等に使用しております。
 アイリスゴートのように艶・光沢のあるものではなく、程よい感じ?
 シボの粒々が手に心地いい、山羊革特有の吟面を持っています。
 厚みは0.9mm〜1.2mmと、財布・名刺入れ等の内部パーツとしてすぐ使う
 ことができます。
 表革や内部パーツで厚みが欲しい時は裏貼革を貼り合わせることで、強度も
 質感も良くなるでしょう。
 色展開が広く、そのネーミングも「タウニーオリーブ」「ダークレーズン」
 や「オータムリーフキャメル」など、分かるような分からないような名前。
 自社製造の革屋さんだから出来る、遊び心あるカラー展開を楽しめるので
 は?
 黒だけでも、シボの雰囲気で2〜3種類あった気がする・・・。


ピッグスエード
 
ピッグスエードは、豚革の裏面をサンドペーパーで起毛させたものになりま 
 す。
 日本は、豚肉の消費量がありますので、豚革に関しては国産のものでほぼ自
 給できているようです。
 豚革は、三角に並んだ独特の毛穴が特徴で、主に鞄の内貼りや手袋の素材と
 して使用されます。
 みつおり屋さんでは、L字ファスナー長財布のカード入れの土台部分のパーツ 
 に使用しております。
 狙いとしましては、カード入れ土台の補強と軽いクッション効果を持たせる
 ことです。

 なんかこう、お守り的なものや、愛するご家族の写真などを忍ばせてみるの
 も素敵ではないかと(*´з`)/

色ゴート
 コンビ鞣しの山羊革です。
 厚みが1.5mm前後あり、アイリスゴートに比べコシのある革質となります。
 吟面は、山羊革特有のシボが均一に入っております。
 表面の光沢は落ち着いた印象。
 細かなシボのおかげで傷もつきにくいと考えられます。
 ショルダーバッグ、またコの字ファスナー長財布・L字ファスナー長財布の表
 革などに使用する予定です。
 

シャーク(鮫)
 シャーク(鮫)は、ヨシキリ鮫の皮。
 シボは、シャーク(鮫)以外には見ることのできない独特なもの。
 鞣しの段階の収縮により生まれるそう。
 いわゆる鮫肌のイメージでザラザラしているのかと思いきや、吟面は弾力を
 感じるような柔らかな手触り。
 厚みも1.5mm〜2.0mmあり、耐久性の面もバッチリ!!
 魚の皮というイメージとはかけ離れた不思議な魅力をもっています。


焦茶豚(安口)・黒豚(安口)
 豚の床革を染色し、何らかの処理(カタログには、スムース仕上げと書かれてます)をした
 裏革用の革です。
 実際に革が届いて、その硬さに驚き!!
 何も知らない状態で渡されたら、間違いなくプラスティックと間違えるでしょう。
 厚さ0.5mmですが、なかなかの強度。
 通帳ケースとカード入れに使用しております。
 「革」の概念からややはみ出す「革」。


羊皮0.3吟
 素上げのタンニン鞣しの羊皮です。
 染色など何も施されていない、まさに素上げの一番シンプルな状態の「革」。
 皮から革へ変化したばかりのものですね。
 羊ならではのキメの細かい上品さがあります。
 0.3mmと薄く、裏革用として使用しております。
 ピアノレザー キャメルの長財布の表革に、革の伸び抑止と床面の質感向上のため使用。
 上品な仕上がりのお財布になりました。

 
羊色吟0.3
 「羊皮0.3吟」の染色されたものです。
 黒および焦げ茶がラインナップ。
 羊皮0.3吟は素上げの革で、その吟面は光沢はありませんでした。
 一方、羊色吟0.3は色移り防止も兼ねてか、吟面に光沢がある革となっております。
 素上げの自然なままの状態も味わい深いですが、羊色吟0.3の高級感もまたいいです。
 こちらも厚さが0.3mmと薄いことから、名刺入れの裏貼りなどの用途が良さそう。
 小銭入れの裏貼りだと、ちょっと不安。


床革
 そのほとんどは、牛。
 牛ヌメなどは、いわゆる原厚(漉き加工前)状態で約2.0mm〜4.0mm前後 
 の厚みがあります。
 ベルト・ワイルドな鞄類などは原厚のままでも使用します。
 しかし、財布・名刺入れ等になると原厚のままでは製作困難。
 頑張れば製作出来なくはないものの、使えない財布の出来上がり・・・。
 そこで革を薄くしましょうよ、ということで「漉き」という加工をするので
 すね。
 通常、製品の表に見えている綺麗な面を吟面といいます。
 一方、繊維が見えている逆の面を床面?といいます。
 「漉き」は、この床面の方を削る作業のこと。
 牛半裁(大きな牛を背中で半分にする)、小さな子牛は丸革(一頭丸々)を
 漉き加工用の機械に通して、依頼主の好みの厚さに調整します。
 この時に出るのが、革の床面を削った「床革」になります。
 例えば、原厚3.0mmの皮を1.5mmに漉くと、1.5mmの「床革」が出るんで
 す。
 この床革、捨てられることも多いのですが、試作品を製作する時の材料とし
 て重宝するんですね。
 漉き加工の業者さんなどに頼むと、漉きを依頼した革の床革をもらえるので
 す。
 主に試作用なので、いつもいつももらっていると使い切れないんですけど
 ね。
 また、繊維が密な吟面がないので、やや耐久性は低い気がします。
 試作用として、私も試作に使用しております。

 
帆布
 その名の通り、帆船の帆に使用される強度・厚みのある布。
 素材は主に、綿や麻。
 近年ではポリエステルやアクリル製のものも流通しているようです。
 平織という織り方で織られており、使用される糸の撚り数に応じて生地の
 厚みがかわります。
 厚みは「号数」で表され、号数の数字が小さいほど厚い生地となります。
 比較的流通量が多いのは、11号・8号・6号辺りかと思われます。
 薄 11号 → 8号 → 6号 厚で、6号帆布になると一般家庭にある
 ミシンでは縫うことが困難なレベルとなるでしょう。
 みつおり屋さんでは、主に6号か8号を使用していく予定。
 日本における産地は、倉敷(岡山県)が有名。
 生成以外にも様々な色がある。


↓ここからは、糸です。↓

ビニモ(糸)
手縫いに使用しているのは、「ビニモ」というポリエステル製の糸です。
私は、最初から蝋がひいてあるものを使っています。
強度アップと、縫う時の革との摩擦を軽くするために、蝋がひいてあります。
職人さんによっては、天然素材にこだわり、麻糸を使用される方も多いですね。
蝋引きされていない状態のものも売られており、その場合は、蝋自体が単品で販売されており、自分好みの蝋引き具合に調節しながら縫っていくこともできます。
当店(みつおり屋さん)では、ポリエステル製のビニモの5番という太さのものを使用しております。
色は、いろいろ考えた挙句、「生地」というほぼ白と言っていい色を使用しています。
試作非売品のL字ファスナー長財布には、革やファスナーの布と同系色の糸を
使用しております。


ZEBRA ロウ引き糸0.55(糸)
ZEBRAのロウ引き糸。
ビニモがポリエステル製なのに対し、ZEBRAのロウ引き糸はナイロン製。
どちらも撚りがあり、ロウが引いてあり、見た目はほぼ同じ。
番手(糸の太さ)の違いかもしれませんが、ZEBRAの方がやや硬めの印象。
色は、クリーム・黒の2色を現在(2018・10)使用中です。 


ラミー糸(ロウ引き麻糸)
糸の素材として、とても長い歴史のある麻。
その麻に撚りをかけ、しっかりとロウを染み込ませたラミー糸(ロウ引き麻糸)。
天然素材へのこだわりを表現するのにピッタリの素材です。
長所はもちろん、天然繊維であるということ。
これが、革でいう自然由来の植物タンニン鞣しとの相性が抜群!!
一方で、耐久性としてはビニモやZEBRAなどの化学繊維の糸には負けます。
とはいえ、しっかりロウ引きされたラミー糸なら1〜2年で切れる心配はないでしょう。
ただ使用中から、少し毛羽立ちがでてくることは避けられないです。
半永久的に存在する化学繊維の糸よりも、そんなところが魅力なのかもしれない。
タンニン鞣しの革に麻糸、金具が真鍮製。
自然に還る革製品も素敵じゃないですか?


シニュー糸
レザークラフト。
その歴史をさかのぼれば、もちろん化学繊維の存在しないころにたどり着く。
麻糸は植物から生まれた糸。
シニュー糸は、動物から生まれた糸。
現在のシニュー糸は、もろもろの事情からナイロン製です。
もろもろの事情は知りませんけど。
その現在のシニュー糸の見た目・風合いは、動物由来のシニュー糸の見た目・風合いを再現したもの。
本来のシニューは、動物の腱などを糸(紐に近いか?)の代用に用いていたらしい。
もちろん動物の腱のシニューは見たことないです。
現在のナイロン製シニュー糸は、細かい繊維の集合体。
自分好みの太さに繊維を分割し、軽く撚りをかけて縫う。
動物の腱もおそらく、繊維を割いて太さを調節して使用していたのではないでしょうか?
現在のシニューは、その時代の習慣に倣った仕様なのだと思われます。
現在のシニューはナイロン製ですが、ラミー糸(麻糸)同様、古き良きレザークラフトの趣を再現する糸ですね。
また、シニュー糸は繊維が細かいため、手縫いでのみ縫うことができる糸。
「ヘヴィタイプ」は撚りをかけてありますが、太いのでやはり手縫い限定になるでしょう。
手縫いにこだわる職人なら、一度は試したくなるのがシニュー糸です。
色も、動物の腱にならい「ベージュ」というか「ゴールド」に近い透き通るような美しさが特徴です。


↓ここからは、ボンドです。↓

サイビノール600
酢酸ビニル樹脂水性接着剤。
皆さんも知っておられるであろう、黄色い容器の木工ボンドの成分に
かなり近いのではないでしょうか。
色に関しても、白く乾燥後は透明になります。
乾燥が比較的早く感じます。
また、乾燥すると接着が困難になるので、大きな革を貼り合わせるのは難しかったです。
最初に塗った箇所が乾燥してしまうことがありました。
私が、下手なだけで製品は悪くないです。
訴えないでくださいね(ノД`)・゜・。


サイビノール100
上記サイビノール600よりも、濃度が薄めのボンドです。

実際使用した感じでは、多少塗る時の伸びが悪いかな?程度の違いしか感じませんでした。

ラベルを隠されたりしたら、たぶん私には違いがわかりません。
かなしいことですが(ノД`)・゜・。


ダイアボンドNo888
皮革製靴用とラベルに記載のあるボンドです。
しかし、製靴用限定ということではなく、革の接着全般に広く用いられます。

合成ゴム系の接着剤で、接着面の両面に塗布し、軽く乾かしてから貼り合わせます。
すぐに貼り合わせるよりも強くつきます。

つるつるした革の吟面などは、やすり等で少し荒らすと良くつきます。

色は、薄い黄色?で固まった後も色は変わりません。


ボンドGクリヤー
こちらもゴム系の接着剤です。
上記ダイアボンドNo888とほぼ同じ使用感です。
使用方法も同様に、接着面両面に塗布し、軽く乾かしてから貼り合わせます。

大きく違うのは、こちらはボンド自体が透明であることです。

もともとダイアボンドNo888を先に使用しておりました。
三つ折り財布製作時は、ダイアボンドを使用しておりました。

ボンドの性能としては、両者とも甲乙つけがたい素晴らしいものです。

ただ、はみ出した時に、透明の方が完成時の見た目がいいのでは(; ・`д・´)!!
という思い付きで、試験的にL字ファスナー長財布から使用しております。

検証の結果、黒い革だと、ボンドが透明でも意外と目立っちゃうみたい(*´з`)

この軽く乾かしてから接着するタイプは、比較的大きめの革を貼り合わせる
時に都合がいいです。


このタイプでない場合、「ふぅ〜、やっと塗り終わり(*´з`)さぁて、貼り合わせましょうかね(^^♪」という時、
「最初塗ったとこ、もう乾いてて引っ付かないやん(ノД`)・゜・。」という
ことがおこります。
えっ!!私だけ.


↓ここからは、コバ処理関係↓
CMC
革の裁断面であるコバ磨きや、革の裏側の毛羽立ちを抑えるための処理剤?です。

いわゆる「ふのり」と言われるものの仲間といえるものです。

簡単にいうと、革の繊維同士を一つの塊にまとめてスベスベにする!ための補助をしてくれるものでしょう。

バラバラの繊維をのりでまとめれば、強度も増し、さらに磨き込むと艶もでます。

磨き込む際は、ウッドスリッカーという密度の高い木から作られた道具や、さらし等の布、へちまの繊維などを使用します。

CMCと同じ目的で使用されるものとして、「トコノール」「バスコ」などがあげられます。

微妙に仕上がりや使用感が違うことから、作り手の好みがわかれるものでもあります。

みつおり屋さんでは、粉末状のCMCを水に溶かして使用しております。
濃度が調節できて便利です。


トコフィニッシュ
トコフィニッシュは簡単に言うと、「CMC」がすでに水に溶かされており、 コバ処理にすぐ使えるようになっているものです。

クラフト社から販売されております。

色は無色透明で、すこしとろみがあります。
においもほぼ無臭です。


トコノール
こちらは、SEIWAが販売しているコバ処理剤です。

中身は白く、濃度的には、上記トコフィニッシュより濃いかもしれません。
磨き込んだあとは、白残りするようなことはありません。

トコノールもトコフィニッシュも効果や性能的には、ほぼ差異が感じられませんでした。


クラフト染料
コバの染色に使用します。

数枚の革を貼り合わせると、その断面には革の境目ができます。
この境目を目立たなくする目的で染色します。
革の色に合わせて塗り分けます。

少し酸っぱいにおいがします。もちろん、財布はにおいません。

みつおり屋さんは染料を使用しておりますが、コバ処理の方法としては他にも、染料ではなく顔料系のものあります。

顔料系の処理剤は、革を染めずに、断面に処理剤を乗っける感じになります。
なので、財布の折れ曲がる箇所からヒビが入り、剥がれてしまうこともあります。

しかし、コバの保護の観点からみると、厚みが出るため衝撃吸収力があると考えられます。


コバコート
クラフト社取り扱いの顔料系コバ処理液です。
染料系はコバの部分を染めて色付けするのに対し、顔料系のコバ処理液はコバに乗っている感じ。
シリコンやアクリル等が原料に含まれており、お皿の上に垂らして完全に固まった後は、少し弾力のある塊になります。
コバに塗った場合でも、財布の折れ曲がる部分などから割れてしまうこともあります。
染料+磨きよりも、革を貼り合わせた境目の線が消えるので甲乙つけがたい部分です。
このあと、トップコートという液で色移り防止の作業を行います。


トップコート(艶消し)
イタリア ジャルディーニ社のマックスマットトップコートを使用しています。
クラフト社のトップコートよりも、しっとり柔らかなコバに仕上がる気がします。
本当ならば、同じ会社のもので合わせる方がいい気はしますが。
磨き処理より遥かにマット(艶消し)に仕上がります。
艶を消す細かい粒子らしきものは下に沈殿するので、使用前に泡立たないようによく混ぜる必要があります。



↓ここからは、金具類およびファスナー等です。↓

バネホック
小銭入れや3連キーケースに使用されている、「パチン」と留めることのできる
ホックです。

凹凸のパーツに分かれており、凹の内部にバネが仕込まれてあり、その力で留めることができるようになっております。

みつおり屋さんでは、バネホックの直径が10ミリのものを使用しております。

素材も色もサイズも、様々な種類が販売され、革の色との兼ね合いや個人個人の好みにより選ぶことができます。
当店では、ニッケル(シルバー)かいぶし(ダークグレー)を使い分けております。

こちらのパーツは、長年使用されると凸部分が摩耗し(とは言っても、見た目では判別できないくらい)、「パチン」と留まらなくなることがあります。

その場合、革の強度に問題がなければ一度財布を分解し、バネホックを新品に
交換することでまた財布が生き返ります\(^o^)/


ジャンパーホック
ジャンパーホックは、ほかにも「ジャンパードット」「ストロングホック」とも
呼ばれることがあります。

バネホックよりも留める力が強く、「バチンッ」と確実に留めたい箇所に使用されることが多い金具になります。

みつおり屋さんでは、二重リングキーホルダーに使用しております。


キーホルダーなどをジーパンのベルトループに付ける場合は、ジャンパーホック
式のものが安心ではないでしょうか?

一方で、ホックの付けられた革などの土台が、薄かったり柔らかい素材である場合には、ジャンパーホックの力が強いため、ホックが外しにくいケースもでてまいります。

もちろんサイズが大きいほど、しっかりがっちり留めることができます。

「あまり頻繁に脱着することはないけど、たまには外したりするよね(*´з`)」
という場所には欠かせない。そんな金具です。

二重リング
その名の通り、鍵などを通すリング部分が「二重」になっています。
みつおり屋さんでは、二重リングキーホルダーに使用しております。

リングが二重になっているため、
「鍵のリング通し穴が壊れた(・o・)」
「二重リング自体がまっぷたつ\(^o^)/」
「そもそも二重リングキーホルダーを落としたよ(∩´∀`)∩」
以外は、鍵等の紛失予防にピッタリです。

ファスナー
みつおり屋さんでは、YKKのファスナーを使用しております。

L字ファスナー長財布には、エレメント(務歯とも言う)が金属のものを使用しています。
主に、アンティークゴールド色です。

非売品で、「こんなの作ってみました(∩´∀`)∩」カテゴリーのセカンドバッグには、エレメント(務歯とも言う)が樹脂製のものを使用しております。

金属ファスナーは、エレメントに丹銅やアルミ、洋白等の金属が使用されています。


樹脂ファスナーは、エレメントの材質がポリエステルやナイロンを使用した
ファスナーです。